算術演算子はPythonで加減乗余(四則演算)などの演算(計算)に用いられます。
算術演算子の種類と演算式
算術演算子の一覧と演算式の例です。
除算は「+」の代わりに「*」(アスタリスク)を使います。また、除算は「÷」の代わりに「/」(スラッシュ)を使います。
算術 | 演算子 | 演算式 | 結果 |
---|---|---|---|
加算 | + | 7 + 3 | 10 |
減算 | – | 7 – 3 | 4 |
乗算 | * | 7 * 3 | 21 |
除算 | / | 7 / 3 | 2.3333333333333335 |
除算(切り捨て) | // | 7 // 3 | 2 |
除算(余り) | % | 7 % 3 | 1 |
累乗 | ** | 7 ** 3 | 343 |
算術演算子の優先順位
算術演算子には優先順位があり優先順位の高いものから順に演算(計算)されます。
優先順位 | 算術 | 演算子 | 演算式 |
---|---|---|---|
1 | 累乗 | ** | 7 ** 3 |
2 | 正数 | + | +7 |
負数 | – | -7 | |
3 | 乗算 | * | 7 * 3 |
除算 | / | 7 / 3 | |
除算(切り捨て) | // | 7 // 3 | |
除算(余り) | % | 7 % 3 | |
4 | 加算 | + | 7 + 3 |
減算 | – | 7 – 3 |
累乗が一番優先順位が高く、正数と負数が二番目、乗算、除算、除算(切り捨て)、除算(余り)の4つが三番目、加算と減算が四番目となります。
同じ優先順位の場合は左から右に演算(計算)されます。
括弧を使った演算式
括弧で囲った部分が最初に処理されます。括弧を使うことで演算(計算)の順番を変えることができます。
# 4 ÷ 2 が先に計算されるため変数「a」は「8.0」となる
a = 6 + 4 / 2
print(a)
# (6 + 4)が先に計算されるため変数「b」は「5.0」となる
b = (6 + 4) / 2
print(b)
括弧を使うと演算式を読みやすくすることができます。
プログラム(ソースコード)
次の武将3名の「統率」の平均を求めます。
武将名 | 統率 | 機動 | 攻撃 | 防御 | 知謀 | 農業 | 商業 | 工業 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
織田信長 | 96 | 95 | 92 | 96 | 92 | 84 | 100 | 100 |
武田信玄 | 98 | 97 | 97 | 93 | 90 | 100 | 86 | 84 |
上杉謙信 | 100 | 100 | 100 | 88 | 85 | 95 | 84 | 91 |
# 統率の平均を求める演算式
average = (96 + 98 + 100) / 3
# 答えを表示
print(average)
プログラム(ソースコード)の保存先
- 保存先(venv仮想環境):C:\code\py310\venv\trial
- ファイル名:sample_code_008.py
- エンコード:UTF-8
コマンドプロンプトでPythonのプログラム(ソースコード)を実行
実行すると右辺の計算結果が左辺の変数「average」に代入されます。答え(計算結果)を表示すると武将3名の統率の平均値は「98.0」となりました。
(trial) C:\code\py310\venv\trial>python sample_code_008.py
98.0
(trial) C:\code\py310\venv\trial>
まとめ
- 乗算は「+」の代わりに「*」(アスタリスク)を使う
- 除算は「÷」の代わりに「/」(スラッシュ)を使う
- 算術演算子には優先順位があり括弧で順番を変えることができる
- 同じ優先順位の場合は左から右に演算(計算)される