比較演算子はPythonでデータを比較する際に用いられます。
比較演算子の種類と演算式
比較演算子の一覧と演算式の例です。
比較の条件が成立すれば「真(True)」成立しなければ「偽(False)」となります。
比較 | 演算子 | 演算式 | 結果 |
---|---|---|---|
等しい | == | 5 == 5 | True |
等しくない | != | 5 != 5 | False |
より大きい | > | 1 > 5 | False |
より小さい | < | 1 < 5 | True |
以上 | >= | 5 >= 5 | True |
以下 | <= | 5 <= 5 | True |
比較演算子の優先順位
比較演算子の優先順位はすべて同じなので左側から順に処理されます。
算術演算子と比較演算子を比べると算術演算子の方が優先順位が高いため算術演算子の計算の方が先に処理されます。
比較演算子の使い方
2つ以上の比較も可能です。
print(2 < 3 < 4) # True
print(5 < 3 < 4) # False
プログラム(ソースコード)
ここで注目してほしいのは4行目と5行目です。
4行目は文字列「”98″」と整数「98」が「等しい」かどうかを比較しています。文字列と整数の比較は「偽(False)」になります。
5行目は整数「98」と浮動小数点数「98.0」が「等しい」かどうかを比較しています。データ型が整数と浮動小数点数で異なりますが、同じ数値なので「真(True)」になります。
print("<等しい>")
print("織田信長" == "織田信長") # True
print("織田信長" == "明智光秀") # False
print("98" == 98) # False
print(98 == 98.0) # True
print("<等しくない>")
print("武田信玄" != "上杉謙信") # True
print("徳川家康" != "徳川家康") # False
print("<より大きい>")
print(98 > 96) # True
print(96 > 98) # False
print("<より小さい>")
print(92 < 97) # True
print(97 < 92) # False
print("<以上>")
print(96 >= 96) # True
print(92 >= 95) # False
print("<以下>")
print(98 <= 98) # True
print(98 <= 97) # False
プログラム(ソースコード)の保存先
- 保存先(venv仮想環境):C:\code\py310\venv\trial
- ファイル名:sample_code_011.py
- エンコード:UTF-8
コマンドプロンプトでPythonのプログラム(ソースコード)を実行
実行すると比較条件が成立した場合は「True」成立しない場合は「False」が表示され、演算式が論理型の値(True または False)を持つことがわかります。
(trial) C:\code\py310\venv\trial>python sample_code_011.py
<等しい>
True
False
False
True
<等しくない>
True
False
<より大きい>
True
False
<より小さい>
True
False
<以上>
True
False
<以下>
True
False
(trial) C:\code\py310\venv\trial>
まとめ
- 比較条件が成立すれば「True」成立しなければ「False」となる
- 「以上」と「以下」は「等しい」場合も「True」となる
- 比較演算子の優先順位はすべて同じなので左から処理される
- 比較演算子より算術演算子の方が先に処理される
- 2つ以上の比較も可能
- 演算式が論理型の値(True または False)を持つ